Key Point
高齢者向け医療の集患戦略|家族の意思決定に影響する要素とは
ホーム成功の秘訣高齢者向け医療の集患戦略|家族の意思決定に影響する要素とは
Key Point
高齢者医療は“家族からの信頼”もブランディング対象。
家族が安心して任せられる医療体験を設計することが集患の鍵となります。

高齢者医療は“本人+家族”の両視点で選ばれる

高齢者の通院先は、本人が選ぶのではなく、子ども世代(40〜60代)や配偶者など“家族”が決めるケースが多く存在します。
そのため、医療内容の専門性だけでなく、「ここなら大丈夫」「対応が丁寧」といった家族側の安心感が来院の意思決定に直結します。

高齢者医療におけるブランディングの着眼点

01.付き添い家族を想定した導線設計
・予約の取りやすさや待合室の居心地は、家族の評価対象
・“一緒に来る人”の視点でチェックすべきポイントを整備

02.患者だけでなく家族にも届くホームページ・パンフレット設計
・例:「80歳の母のかかりつけとして安心できる理由」など家族目線のコピー
・診療方針や対応事例を具体的に説明することで、信頼を構築

03.スタッフの“家族対応力”を評価軸にする
・「ご家族が一緒に説明を聞ける」「医師から直接話を聞ける」体制の有無
・家族の不安を先回りしてケアできる体制がブランド価値に

04.多職種連携と地域包括ケアへの積極参加
・ケアマネ、訪看、施設スタッフとの連携がスムーズであることが信頼要素
・「このクリニックに任せておけば大丈夫」と言われる立ち位置を築く

高齢者向け医療 集患戦略のよくある誤解と改善ポイント

・高齢者に優しければそれでいい、と思い込む
・院内に段差がない=高齢者配慮と勘違い
・パンフレットが読みやすい=伝わりやすいとは限らない

→高齢者本人の理解力や感情に加えて、“家族が代理意思決定する前提”で設計することが重要です。

まとめ:高齢者医療は“患者と家族の二重の信頼”を勝ち取ること

ブランディングとは、見た目やデザインだけではなく「このクリニックに通わせたい」と思われる信頼の積み重ねです。
高齢者医療では、本人だけでなく支える家族の気持ちにも寄り添う視点が欠かせません。
その意識が、集患だけでなく“長く通ってもらえる関係性”をつくっていきます。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。