Key Point
リーフレットとパンフレット、どう使い分けるべきか?
ホーム成功の秘訣リーフレットとパンフレット、どう使い分けるべきか?
Key Point
「何を伝えたいか」で、“紙媒体のかたち”は決まる
パンフレットかリーフレットかの選択が、“伝わり方”を左右します

“伝えたい情報”と“届けたい場面”で、紙媒体の役割は変わる

紙媒体には「どれが優れている」という絶対的な正解はありません。
ですが、“何を・誰に・いつ伝えたいのか”を整理することで、適した形が自然に決まってきます。

本記事では、医療機関の広報における「パンフレット」と「リーフレット(巻三つ折り)/チラシ(1枚紙)」の使い分けポイントを、実践的に紹介します。

パンフレットが向いているケース(多情報・深掘り向け)

・伝えたい内容が複数のテーマにまたがっている場合
 例:診療内容/理念/スタッフ紹介/診療の流れ/アクセス…など

・読み手がじっくり読んでくれる場面
 例:初診セットへの同封/院内待合での配布/説明後の補足資料として

・印象づけだけでなく、「判断材料としての紙媒体」にしたいとき
 → 医院選び・受診判断・家族と相談などのシーンで効果的

・基本はA4中綴じ4P〜6P以上。冊子形式で信頼感を演出できる

リーフレット/チラシが向いているケース(単テーマ・行動喚起向け)

・伝えたい内容が1テーマで完結できるとき
 例:「訪問診療について」「検査の流れ」「健診ご案内」「LINE登録方法」など

・短時間・軽い接点で読まれる想定
 例:イベント配布/受付手渡し/薬局設置/ポスティング

・読み手の“第一歩”を後押しする目的(行動につなげたい)
 → 問い合わせ/予約/Web訪問など、アクション誘導に強い

A4三つ折りリーフレットやチラシとして、軽く・親しみやすく

紙媒体制作のよくある課題と改善のヒント

・「パンフレットしか作っていないが、広がらない」
→ “重い”パンフレットだけでは初接点がつくりにくい。チラシ型の入り口資料を別途設計すると関心の入口が広がる

・「リーフレットだけで伝えきれない」
→ “続きはパンフレットで”という構成にして、段階的に情報を深めていく導線設計にすると◎

・「更新のたびにすべてを刷り直している」
→ パンフレットは“変わらない理念・全体像”、リーフレット/チラシは“変わる情報・短期案内”に分けて設計すれば効率的

まとめ:目的に合わせて、“紙媒体の形”を選ぶのが広報の基本

パンフレットとリーフレット/チラシ。
それぞれに得意な役割があります。
「何を伝えたいのか」「どんな場面で手に取られるのか」を整理することで、伝わる形が自然に見えてくるはずです。

情報を届けるだけでなく、読み手の心に“残る紙媒体”を選ぶ。
それが、ブランディングとしての広報設計の第一歩です。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。