Key Point
“選ばれる医院”はチラシの1行目で決まる
ホーム成功の秘訣“選ばれる医院”はチラシの1行目で決まる
Key Point
チラシの命は、最初のひとこと
「私のことかも」と思わせる1行目が、反応を変える

読まれるかどうかは、“最初の数秒”で決まっている

チラシを設置しただけでは、なかなか手に取ってもらえない。
その理由のひとつが、「読み手の目に止まる1行目」が設計されていないことです。
特に医療機関のチラシでは、専門性よりも“共感”が第一印象を左右します。

本記事では、選ばれるチラシに共通する“冒頭コピーの工夫”とその設計法を解説します。

反応されるチラシの1行目|3つの型

01.ターゲット明示型:「〇〇な方へ」
・例1:「最近、物忘れが気になり始めた方へ」
・例2:「ご家族に介護が必要になった方へ」
“これは自分のことだ”と気づかせる力が強く、共感の入口をつくるのに最適

02.ベネフィット提示型:「〇〇ができます」
・例1:「スマホから24時間、診療予約ができます」
・例2:「ご自宅で医師の往診を受けられます」
→ 読み手の“メリット”に直結しやすく、行動導線への転換がスムーズに

03.悩み共有型:「〇〇でお困りではありませんか?」
・例1:「子どもの咳が長引いて不安な方へ」
・例2:「診療科が多くて、どこに行けばいいか迷っていませんか?」
“悩み”に寄り添うことで、安心感と関心を同時に得られる

1行目設計で意識すべきポイント

読み手が「自分ごと化」できる表現を選ぶ
 → “誰向けのチラシか”がひと目で伝わる構成にする

名詞で終わらせない、語りかける形が効果的
 → 例:「〇〇診療のご案内」より「〇〇で困ったときは、どうすれば?」のほうが感情に届く

堅い言葉より、会話調・やさしい語り口で
 → 医療機関であっても、広報紙の冒頭は“距離を縮める一言”を優先

実例|反応がよい1行目の比較(Before→After)

▢Before→After
・訪問診療のご案内→ご自宅で診療を受けたい方へ
・発熱時の受診ルール→急な発熱、まずどうすればいい?
・禁煙外来のご紹介→“そろそろやめたい”と思ったその時に

チラシ制作のよくある課題と改善ヒント

・「誰向けのチラシかわからない」
→ 1行目で“ターゲットを限定する言葉”を入れると、それだけで反応率が変わる

・「堅すぎて距離を感じる」
→ コピーの語尾を“です・ます”ではなく、問いかけ型・くだけた語りかけに変えるだけで柔らかさが出る

・「印象に残らない」
→ 読んだ瞬間に“情景が浮かぶ言葉”を使う(例:「帰宅後の咳」「夜中の不安」など)

まとめ:“1行で届く言葉”が、“選ばれる入口”になる

チラシで最も重要なのは、読み手の“目に止まるかどうか”
その判断は、ほんの数秒、冒頭の1行で決まってしまいます。
「これは自分のことだ」と思わせること。
それが、行動につながるチラシを生む“最初の一歩”です。

書き出し1行の言葉選びに、あなたの医院らしさを込めてください。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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