“伝えたこと”より、“持ち帰られたリーフレット”が次の行動を生む
健康講座や啓発イベントの目的は、「情報を伝える」ことだけではありません。
本当に大切なのは、その場の学びを日常に持ち帰ってもらい、行動につなげてもらうことです。
そのために必要なのが、“持ち帰りたくなるリーフレット”。
「もう一度見返したくなる」「家族にも見せたい」と思えるデザイン構成が、行動変容の第一歩になります。
“持ち帰られるリーフレット”に必要な3つの要素
01.“講座で話していた内容”をコンパクトに再整理
・例1:講座でお話しした3つのポイント
・例2:今日からできる〇〇の習慣 など
→ 内容を復習できる構成にすることで、“役に立つリーフレット”になる
02.“感情が動いたフレーズ”を再掲する
・講師の印象的な言葉や、参加者が共感した一言などを紙面の見出しとして再利用
→ 記憶とリンクしやすく、「あの話、よかったね」と会話のきっかけにもなる
03.“次の行動”を明確に誘導する
・例1:次回は〇月〇日に無料相談会を開催します
・例2:気になる方はLINEからご質問ください」
→ リーフレットを見返したときに“次にできること”がわかる設計が大切
構成例|A4リーフレット(健康講座配布用)
▢上部
・タイトル:今日からできる“やさしい血圧ケア”
・講座タイトル+講師名+日付
・写真:講座風景 or 講師のワンカット
▢中部
・① 今日のポイントまとめ(3〜5項目)
→ 例:「塩分は“気づかず多く摂っている”がポイント」/「歩く時間より“続ける工夫”が大切」など
・② すぐにできる!今日のミニチャレンジ
→ 例:「今週、3日だけ昼食の味噌汁を減塩に変えてみる」など実践例を1つ
▢下部
・医院情報・相談窓口・LINE登録QR
・「本日ご参加の方限定:ご相談無料クーポン」など行動誘導
・「このリーフレット、ご家族ともシェアしてご活用ください」の一言で共有を促す
“持ち帰られるリーフレット”にするためのちょっとした工夫
・「〇〇チェックリスト」や「記入欄」付きにする
→ 家で見直す習慣が生まれやすい
・“すぐ貼れる”マグネット対応や折り目入りのデザインにすると、冷蔵庫などに貼られやすい
・話しかけるトーンで文体を統一すると、「自分のこととして読めるリーフレット」に
リーフレットのよくある課題と改善のヒント
・せっかく作ったのに、捨てられている
→ 講座の“おまけ”ではなく、“今日のまとめ+明日の行動”を意識して作ると“使われるリーフレット”に変わる
・読んで終わってしまう
→ “書き込めるスペース”や“QR連携”を入れることで、リーフレットを通じた行動が生まれる
・イベントと医院の関係が伝わっていない
→ 講座名や医院ロゴだけでなく、「この内容に関する相談は〇〇医院で対応できます」と明記する
まとめ:“講座の余韻”を、“次の行動”につなげる設計を
良い講座ほど、「聞いて終わり」になってしまうのはもったいない。
リーフレットを使って“学びの再定着”と“行動導線”を設計できるかどうかで、イベントの価値は何倍にもなります。
“ためになる話”を、“日常に取り入れられる習慣”へ。
その橋渡しを担うのが、持ち帰りたくなるリーフレットの力です。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。