Key Point
スタッフの“紹介ツール”として使われるリーフレットとは?
ホーム成功の秘訣スタッフの“紹介ツール”として使われるリーフレットとは?
Key Point
“紹介したくなるリーフレット”が、医院の広がりをつくる
信頼される広報は、スタッフから自然に広まる

“広報=外に向けた発信”と思いがちだけど…

実は、スタッフが自ら紹介してくれるリーフレットこそ、最も力のある広報ツールです。

たとえば、
・親が最近体調悪くて、うちの医院のリーフレットを渡しました
・友達の子どもがアレルギーで悩んでて、うちのリーフレットを渡しました
などの日常会話が、信頼性の高い“口コミ”として広がっていくきっかけになります。

そのためには、「これ、渡したくなるな」と思ってもらえるリーフレットであることが重要です。

“紹介したくなるリーフレット”をつくる3つの視点

01.「説明がいらない」ほどシンプルな構成にする
・タイトルだけで内容がわかる/「どんな人に合うか」が明記されている
→ スタッフが“これ読めば伝わる”と思える設計が、自然な紹介を生む

02.「気軽に渡せるサイズ・雰囲気」にする
・A6やB6サイズ、三つ折りタイプなど持ち運びしやすく
・色味や表現もやわらかく、「売り込み感」がないものを意識
→ “押しつけ感ゼロ”のリーフレットは、私的な関係の中で広がりやすい

03.「誰かに渡してほしい」と言える一文を添える
・例:「もし、身近に困っている方がいれば、このリーフレットを渡してみてください」
→ 院内掲示やスタッフ配布時に“紹介OKなリーフレット”という前提をつくることが大切

構成例|スタッフ紹介用ミニリーフレット(配布しやすさ重視)

▢表面
・タイトル:お子さんのアレルギー、最近気になっていませんか?
・写真:やさしい色味のイラスト or 医師・スタッフの自然な表情
・サブコピー:うちの医院でも、こんなご相談に乗っています
・ポイント:「予約不要」「まずは話すだけでもOK」など気軽さを出す

▢裏面
・対応できる診療科目・サービス一覧(簡潔に)
・よくある相談例/よくある不安(Q&A)
・相談方法(電話/LINE/Web予約)+QRコード
・一言:もし、お知り合いで困っている方がいたら、この紙を渡してくださいね

活用方法|“紹介が生まれやすい”シーンの仕掛け

・スタッフロッカーや休憩室に設置し、積極配布を促す
・朝礼・会議で「こういうリーフレットあります」と簡単に周知
・院内掲示に「スタッフにご相談頂ければリーフレットをお渡しします」の表示
・封筒に数部まとめて「ご家族・ご友人へどうぞ」として配布

“あえて紹介しよう”ではなく、“つい渡したくなる流れ”をつくる

よくある課題と改善ヒント

・院内にリーフレットがあるのに、広まっていかない
“スタッフにとっての使いやすさ”を最優先に設計することが大切(軽さ・説明不要・ポケットサイズ)

・患者さんからスタッフに相談が来ない
→ リーフレットで“誰向けか”が明確だと、スタッフ側も紹介しやすくなる。対象ペルソナ+想定シーンを明記する

・スタッフが“これは渡していいのか”と迷っている
→ リーフレットに「紹介歓迎」の一言があるだけで、行動の心理的ハードルが下がる

まとめ:“紹介されるリーフレット”は、“信頼されるリーフレット”でもある

医療現場にとって、一番の広報担当者は“そこに働くスタッフ”かもしれません。
そのスタッフが「渡したくなる」「安心して勧められる」と思えるリーフレットは、医院の価値を静かに、確実に広げていきます。

“いいリーフレット”は、いい関係から広がっていく。
ぜひ、スタッフの手から自然に生まれる広報の仕組みを設計してみてください。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。