病院・クリニック開業に必要な資金とは?
病院やクリニックの開業には、設備投資や人件費などさまざまなコストがかかります。事前に資金計画を立て、適切な資金調達を行うことが成功の鍵となります。
主な開業資金の内訳
・物件取得費(テナント賃貸・土地購入・建設費)
・医療機器や設備投資費
・内装工事費(待合室、診察室、手術室など)
・人件費(医師・看護師・事務スタッフ)
・広告・マーケティング費用
・運転資金(開業後の数ヶ月の運営費)
開業資金の平均費用
クリニック開業の平均資金
・都市部のクリニック:約5,000万円〜1億円
・地方のクリニック:約3,000万円〜7,000万円
・診療科目による違い(内科・小児科・整形外科・皮膚科など)
病院開業の平均資金
・小規模病院:約3億円〜10億円
・中規模病院:約10億円〜30億円
・大規模病院:約30億円以上
成功するための資金調達戦略
1. 日本政策金融公庫や銀行融資の活用
・低金利で借りられる日本政策金融公庫の医療向け融資
・都市銀行や地方銀行からの開業資金融資
・信用保証協会を活用した融資審査の通過率向上
2. 補助金・助成金の活用
・自治体や国の医療機関向け助成金の活用
・地域医療強化のための補助金制度を調査
・ICT導入補助金を活用し、電子カルテやDX化を推進
3. 医療法人の設立と資金調達のメリット
・個人開業と法人開業の違いと税制優遇のポイント
・法人化による資金調達の選択肢拡大
・医療法人が活用できる融資や投資戦略
4. リース・割賦払いを活用した初期投資の軽減
・医療機器のリース導入で初期コストを抑える
・割賦払いを活用し、運転資金を確保
5. 投資家・パートナーとの提携による資金調達
・民間投資家やファンドとの提携
・共同経営の可能性を検討
・フランチャイズ型クリニックの活用
開業資金調達の成功事例
1. 銀行融資と補助金を活用した成功例
・銀行からの融資と自治体の補助金を活用し、自己資金を抑えて開業
・低金利の長期融資を組み、安定した運営を実現
2. 医療機器リースを活用した資金計画
・高額な医療機器をリース契約し、初期投資を削減
・運転資金を確保し、広告費や人件費に充てる
3. 共同経営によるスムーズな資金調達
・他の医師と共同出資し、リスクを分散
・法人化し、資金調達の幅を広げる
まとめ:資金調達戦略を活用し、成功するクリニック開業を実現
病院・クリニックの開業には多額の資金が必要ですが、適切な資金調達戦略を立てることで、リスクを抑えながら安定した経営を実現できます。融資、補助金、リース、共同経営など、さまざまな手段を組み合わせ、計画的に資金調達を進めることが重要です。
開業後も経営の安定化を図り、持続的に成長できる体制を整えましょう。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。