Key Point
面接は“ブランディング体験”|共感を育てる選考設計法
ホーム成功の秘訣面接は“ブランディング体験”|共感を育てる選考設計法
Key Point
その面接、ただの“選別”になっていませんか?共感をつくる面接設計の新常識
理念・カルチャーへの共感を引き出し、職場ブランディングに繋がる面接の工夫を紹介します。

面接は“判断”ではなく“対話”の場へと進化している

採用活動における面接は、単に人材の見極めを行う場ではありません。
むしろ重要なのは、求職者が「ここで働きたい」と思える体験を提供できるかどうか。
求職者は「職場の雰囲気」「組織らしさ」「価値観が合うか」を面接で感じ取ろうとしています。

ブランディング視点で面接に組み込むべき要素

1. 院長や先輩スタッフが“理念”を自分の言葉で語る
「この医療機関が目指す姿」「どんな人と働きたいか」といったメッセージは、画一的な企業コピーではなく、現場の言葉で伝えることが大切です。一貫したメッセージが信頼感を生み出します。

2. 一方的な質問ではなく、対話形式で行う
「あなたが大切にしている価値観は?」「理想の医療スタッフ像ってどういうものですか?」など、対話を通じて価値観のマッチングを図ることで、志望動機の深堀りと共感形成が可能になります。

3. 現場ツアーやスタッフ同席を取り入れる
休憩室やスタッフルームも含めて案内し、働く現場の“リアル”を伝えましょう。先輩スタッフとの座談会や同席は、求職者の緊張を解き、距離を縮める効果があります。

面接時に配布したい“ブランディングツール”

・ブランドブック(理念・行動指針冊子):医療機関の世界観を伝える基本資料
・採用案内パンフレット:一緒に働く人や情報を事前に伝えられるツール
・働き方の選択肢シート:柔軟な勤務体制を可視化する資料
・求職者へのメッセージカード:人間味を伝え、印象に残る仕掛け

「落とす」ではなく「育てる」視点も大切

たとえ今すぐ採用に至らなくても、ポジティブな面接体験は“将来の再接触”や“紹介”につながります。選考終了後のフィードバックや、丁寧なコミュニケーションはブランドの信頼を育てる重要な要素です。

まとめ:面接は、最初にして最大の“信頼構築フェーズ”

理念とカルチャーを共有し、入職への期待を育てる場として面接は、「職場との相性を確認し合う対話のプロセス」へと進化させるべきです。ブランディング視点から設計された面接は、求職者を“応募者”から“仲間候補”へと変えていきます。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。