スタッフ発信が採用の決め手になる時代
求職者は、求人情報よりも“実際に働いている人の声”を重視する傾向にあります。
「現場の雰囲気は?」「人間関係は?」「やりがいはある?」
こうした疑問に最も説得力を持って答えられるのが、スタッフ自身の発信です。
スタッフが語る職場の魅力は、“共感”を生む最強の採用ブランディング素材です。
SNSを活用して“等身大の魅力”を伝える
1. 投稿するのは“イベント”より“日常”が響く
・休憩時間の何気ない風景
・誕生日を祝う文化
・新人さんを迎えた初日の笑顔
こうした日常の“空気感”が、「ここで働きたい」と思わせるきっかけになります。
2. スタッフが“中の人”をリレー形式で担当する
公式InstagramやXの投稿を、週替わりでスタッフが担当するリレー形式にすると、視点が多様になり、職場の個性が伝わりやすくなります。
文章力よりも“正直な声”が大切です。
3. コメント・DM対応も“接遇の一部”として設計
見込み応募者からの質問やコメント対応は、医療ブランディングそのものです。丁寧さ・一貫性・共感を重視したガイドラインを共有しておきましょう。
採用イベントでのスタッフ登壇が信頼を生む
・就職フェアや学校訪問では“先輩の声”を中心に
学生や転職希望者が重視するのは「リアルな話」。院長の理念説明より、実際のスタッフの経験談や入職時の不安エピソードが響きます。
・クロストーク形式で自然体の対話を演出する
1対1のプレゼンより、先輩スタッフ同士のクロストーク形式のほうが自然な雰囲気で、求職者もリラックスして話を聞けます。
・イベント参加後にスタッフ発信のSNSで“追体験”を提供
イベントで好印象を持った求職者が、帰宅後にSNSを見て「やっぱりあの職場、雰囲気いいな」と再確認する流れが生まれます。
スタッフ発信を活性化させるための工夫
・スタッフに「SNS中の人」研修を実施(導入時のみ)
・いい投稿をピックアップして院内掲示や表彰
・投稿アイデアリストを共有し、ハードルを下げる
・トーン&マナーガイドラインを用意して安心して発信できる環境を整える
まとめ:スタッフ発信こそ“共感”を育てる最前線
理念や設備ではなく、「この人たちと一緒に働きたい」と思わせる力が、採用ブランディングにおいて最も強力です。
スタッフのリアルな声と表情を活かし、SNSやイベントを通じて“職場の空気”を可視化することが、応募意欲と定着力を同時に高める鍵になります。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。