Key Point
“理念を見える化する”ためのアイデアワーク集
ホーム成功の秘訣“理念を見える化する”ためのアイデアワーク集
Key Point
理念は掲げるだけでなく“感じる”もの。見える化でつくる共感の土壌
理念を現場の行動や会話の中に可視化するアイデアを紹介します。

理念が“伝わっていない”と感じる理由

多くの医療機関で掲げられている理念やビジョン。
しかし「なんとなくは知っているけど、日常で意識していない」という声がスタッフからよく聞かれます。
これは、理念が“見える場所”にあるだけで、“自分とつながっていない”からです。

見える化=日常に理念を“感じる機会”を増やすこと

理念を見える化するとは、ポスターを貼ることだけではありません。
スタッフの行動・会話・空間・評価など、あらゆる接点に「私たちらしさ」が見える状態をつくることです。

理念を見える化するためのアイデアワーク集

1. 理念体現エピソード掲示板の設置
・スタッフや患者から「この行動、うちの理念っぽい!」と感じた場面を記入して掲示
・1ヶ月に一度、ベストエピソードを選んで表彰
→ 理念が“言葉”から“ストーリー”として浸透していきます

2. 理念キーワードの“翻訳ワーク”
・「この理念の言葉、どういう意味だと思う?」
・「それってどんな行動で表せそう?」
→ スタッフ主導で理念を“わかりやすい言葉”に変換し、行動指針をつくります

3. 理念に関する月替わりテーマトーク
例:「“やさしさ”ってどう伝わる?」「“信頼される接遇”ってどんな声かけ?」
→ 昼礼やミーティングでテーマを共有し、スタッフ同士で話し合う時間を設けると、自分ごととして理念が根づきます

4. 理念スライド&カルチャーカード配布
・新入職者に向けて、理念や職場の“らしさ”をカード化
・スタッフ全員がいつでも見返せるツールとして配布
→ 特に若手にとって、組織の空気感を理解する補助になります

5. 理念×空間デザインの活用
・スタッフルームや受付の壁に理念の一節とスタッフ写真を貼る
・理念の言葉を使ったサインや小物を配置
→ 空間からも“共通意識”を演出することで、意識を内面化しやすくなります

理念が見えることで生まれる変化

・スタッフ同士で理念について語る機会が増える
・新入職者が早く組織文化になじむ
・日常の小さな行動に意味づけができるようになる
・接遇や判断の一貫性が強化され、患者の安心感につながる

まとめ:理念は“語る”ものではなく“感じる”ものに変える

理念が現場で根づくためには、スタッフがそれを“自分で考え、共感し、日々の動きで体感する”仕組みが不可欠です。
見える化の工夫を重ねることで、理念は単なる言葉から、職場の空気となり、ブランディングの土台となります。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。