Key Point
ブランディング委員会の活動を継続させるためのルールと評価の工夫
ホーム成功の秘訣ブランディング委員会の活動を継続させるためのルールと評価の工夫
Key Point
ブランディング委員会が“3ヶ月で止まる”のは設計の問題。継続する組織のつくり方
活動が自然に続くブランディング委員会には、仕組みと称賛が欠かせません。

ブランディング委員会が形骸化する典型的なパターン

・初回だけ盛り上がってあとは尻すぼみ
・議題がマンネリ化して話し合いが目的になる
・誰が何をやるのか曖昧で停滞する
こうした状態を防ぐには、あらかじめ“続く仕組み”を設計することが重要です。

ブランディング委員会を継続させるルール設計のポイント

1. 活動の“サイクル”を明文化する
ブランディング委員会は目的ではなく、“現場に変化をもたらす手段”です。
そのためには、話し合うだけで終わらないルールが必要です。

例:
・月1回ミーティング開催
・1ヶ月に1アクション(掲示物・共有会・エピソード発信など)
・成果は必ず院内報やホワイトボードで報告
こうした“考える→実行する→見せる”のリズムを定着させます。

2. 活動の記録と可視化をルーチン化する
・ミーティング議事録をスタッフ全員に配信
・ブランディング委員会専用の掲示スペースやLINEグループを活用
・院長や他部門への月次レポートで“見える仕事”にする
記録と発信は「やってる感」ではなく「実際に変化が起きている感」を育てます。

3. 院長やリーダーからのフィードバックを仕組みにする
活動が続くブランディング委員会には共通して“承認の文化”があります。
院長や幹部が、「○○の取り組みよかったよ」「理念に沿ってていいね」と具体的にフィードバックを送るだけで、モチベーションと信頼感が劇的に上がります。

ブランディング委員会活動の“評価”と“称賛”の工夫

・MVP制度の導入
月ごとに“もっともブランドらしい活動をしたメンバー”を投票・表彰します。
感謝カードや手書きメッセージを使うと心理的インパクトが強まります。

・院内報での特集ページ
活動の背景やスタッフの想いを記事化して共有することで、他部署からの理解も進みます。

・ブランディング委員会メンバーへの“キャリア的価値”の提示
ブランディング委員会活動が評価制度や昇格の要素としてカウントされるよう設計することで、「やる意味」がより明確になります。

ブランディング委員会継続のゴールは“文化化”である

最終的には「ブランディング委員会がなくても、理念に沿った行動が自然に広がっている状態」が理想です。
そのためには、初期段階で「自分たちの行動で職場が良くなった実感」を得られる成功体験をつくることが重要です。

まとめ:続くブランディング委員会には“仕組み・見える化・称賛”がある

ブランディング委員会を継続させるには、「ちゃんと機能している」という実感と、「その頑張りが認められている」という承認が欠かせません。
ルールと文化の両輪を整えることで、ブランディング委員会は一時的なプロジェクトではなく、ブランドを育てる“風土”へと進化していきます。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。