医療のグローバル化が進む中で、信頼される“外国人対応”とは?
留学生、ビジネスマン、観光客、在日外国人など、日本の医療機関に訪れる外国人は年々増加しています。
しかし、対応できるクリニックはまだ限られており、“言葉が通じる”だけでなく“気持ちに配慮がある”ことが求められています。
外国人患者に選ばれるクリニックのブランド要素
01.多言語対応の整備
・ホームページ、問診票、診療案内、領収書を複数言語で整備
・英語・中国語だけでなく、地域特性に合わせた言語展開が差別化に
02.通訳人材・ツールの導入
・院内に医療通訳者を配置する
・通訳アプリや電話通訳サービスの整備も有効
03.異文化への配慮と表現の最適化
・宗教、ジェンダー、医療への信頼感の差など、文化的背景に敏感であること
・“痛み”や“症状”の伝え方にも文化差があるため、柔軟な説明が必要
04.スタッフ教育と接遇マニュアルの更新
・「日本的な当たり前」が通じない前提での接遇研修を実施
・表情・ジェスチャー・声のトーンなど非言語の工夫も意識する
05.Web・SNSでの情報発信と評価管理
・Googleマップやインバウンド系口コミサイトの対応もブランディングの一環
・外国語での口コミ返信・FAQ対応は信頼を大きく左右する
外国人向けブランディングのよくある誤解と注意点
・“英語表記”だけで外国人対応ができていると思ってしまう
・外国語スタッフがいる=外国人フレンドリーと誤認されがち
・表面的な言語対応で、文化的違和感が逆に強調されてしまう
→患者にとっての“異国の安心感”を作ることが、本質的なブランディングです。
まとめ:外国人患者にとって“安心して話せる医療”がブランドになる
外国人にとって、クリニックの選択は命の安全だけでなく“異国での人間関係”にも直結します。
「ちゃんと伝わる」「ちゃんと分かってもらえる」「きちんと向き合ってくれる」
その信頼をつくるための多言語対応と文化理解が、今後のブランド設計の鍵となります。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。