Key Point
家族と共有する“生活の見える化”ツール活用術
ホーム成功の秘訣家族と共有する“生活の見える化”ツール活用術
Key Point
「離れていても、安心できる」施設づくりへ。
家族とつながる“見える化”が、信頼を生むコミュニケーションに。

“施設の見えにくさ”が不安を生む最大の要因

介護施設に入居している家族を持つ方々にとって、日々どんな生活をしているのか分からない」ことが、最も大きな不安材料になります。
逆に、「ちゃんと見えている」「共有されている」という状態があれば、信頼感と満足度は大きく向上します。
今、施設ができるのは、“生活の可視化”を仕組みとして提供することです。

生活の“見える化”がもたらすメリット

01.家族の不安軽減と満足度向上
・「ご飯はちゃんと食べている?」「表情は明るい?」といった不安を、日々の写真や記録で可視化
・安心感があると、クレームや問い合わせも減少

02.スタッフのケアに対する理解と共感が生まれる
・「こんな風に接してもらっているんだ」と具体的なイメージが伝わる
・介護の見えない努力が伝わることで、職員への感謝にもつながる

03.家族の“参加意識”と“つながり感”が高まる
・「昨日の写真見ました」「来週は○○を持って行こうかな」など、継続的な関与のきっかけになる
・誕生日や季節行事を共有することで、エモーショナルな絆が深まる

実践に使える“見える化”ツールと工夫

・スマホ連携型の施設連絡アプリ(例:LINE WORKS、ケア記録共有アプリなど)
・写真+コメントによる週報/月報のデジタル配信
・「1日1ショット」など定期的な写真記録と一言日誌の運用
・紙でもOK!季節の“暮らしだより”を定期送付するレトロなアナログ施策も効果的

見える化の注意点と導入のポイント

・個人情報管理と同意取得は必須(プライバシー保護との両立)
・スタッフの負担を増やさないよう、運用方法はシンプルに設計する
・「毎日配信」ではなく、「週1回の確実な発信」が信頼につながる場合もある

まとめ:可視化は“見せる”のではなく“つながる”ための手段

家族にとって、「この施設は何かあってもちゃんと知らせてくれる」という信頼が最大の安心材料になります。
その信頼を育てるのが、“生活の見える化”。
発信の量ではなく、想いのこもった共有が、家族との距離を縮め、
「ここに預けてよかった」という満足につながっていきます。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。