Key Point
学校・教育機関との協働で育てる介護理解と次世代支援
ホーム成功の秘訣学校・教育機関との協働で育てる介護理解と次世代支援
Key Point
未来世代とつながる介護施設は、地域の信頼を育てる。
学校との協働で育つ介護理解と地域ブランドの価値とは?

介護を“特別なもの”から“身近な未来”へと伝える役割

介護は社会にとって不可欠な仕事であるにもかかわらず、若年層にとっては“遠い世界”と捉えられがちです。
だからこそ、地域の学校や教育機関との連携によって、「介護の現場」と「次世代」をつなぐ取り組みが、人材育成にも地域ブランドにも直結する投資となります。

学校・教育機関との連携がもたらすメリット

01.介護への理解と好印象を次世代に届けられる
・職場体験や福祉講話、授業参加などを通じて、「介護=大変」ではなく「やりがいのある仕事」と感じてもらえる機会になる
・将来的な人材確保にも好影響

02.地域の“教育拠点”としての存在感が高まる
・中学・高校・専門学校などと定期連携することで、地域全体に対しての施設の信頼感が増す
・「あの施設は子どもに教えてくれる場所」というブランドが形成される

03.入居者・利用者の“誇り”とモチベーションにつながる
・子どもたちとの交流は、入居者にとっても刺激と喜びになり、「見られている」「役に立っている」という自己肯定感を生む

実践的な協働施策例

中学生の職場体験受け入れ(例:1〜3日間、生活支援業務の補助・話し相手・施設見学)
高校の福祉科との交流授業(例:介護技術の体験共有、レクリエーションの共同企画)
小学校の総合学習での出前授業(例:高齢者の生活・福祉ってなに?をテーマに職員が講話)
地域の大学と連携した介護インターン・研究支援(例:ICT活用の現場実証など)

学校・教育機関との協働でよくある課題と改善ポイント

・受け入れに負担がかかりやすく、継続しにくい
→ 毎年“同じ学校・同じ期間”と協定を結び、運用をパターン化して無理なく行う

・子ども向けに説明するのが難しい
→ スライドや説明資料を施設でテンプレート化しておくと便利

・現場職員の理解・協力が得られにくい
→ 単なる「教育のため」ではなく、「施設全体の信頼づくりにつながる」活動であることを説明することが重要

まとめ:介護を“未来と接続するブランド”に育てていく

教育との連携は、地域に向けたPRでも、人材育成でもありません。
地域の子どもたちに「介護って、あたたかい」「すてきな仕事」と感じてもらう体験を届けることこそ、最上のブランディングです。
今を支えるだけでなく、未来を育てる介護施設であること。
その姿勢が、地域社会から真に信頼される理由になります。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。