“情報発信”から“関係性づくり”へ進化するSNS
介護施設のSNS活用が一般化しつつある中で、ただの活動報告ではなく、地域住民の共感や応援を生む発信が求められています。
「見る人が温かい気持ちになる」「自分ごとのように感じる」そんな投稿を重ねることで、施設は地域にとっての“愛される存在”へと変わっていきます。
共感を生む介護施設SNSの運用ポイント
01.“日常のドラマ”を切り取る
・レクリエーションや季節行事の様子だけでなく、何気ない日常の一コマにこそ共感が宿る
・例:「入居者さんの今日のひとこと」「スタッフの小さな工夫」などを短文+写真で紹介
02.“地域とのつながり”を見せる投稿を意識する
・地元商店とのコラボ、お祭りへの参加、ボランティアとの交流などは地域住民の関心が高い
・「自分たちの町のこと」と感じてもらえる発信が、距離を縮める鍵に
03.“顔が見える発信”で安心感と親近感を高める
・スタッフの紹介や趣味、誕生日など、“人となり”がわかる投稿でファンを獲得
・制服姿ではなく私服や笑顔の写真を使うことで柔らかさが伝わる
04.コメントやDMへの“即レス”で関係性を深める
・「反応が返ってくるSNS」は住民にとって貴重な対話の場
・丁寧なコメント返し・リアクションが、応援の連鎖を生む
SNS運用のよくある失敗と改善ポイント
・「情報発信」ばかりで“関係性”が育っていない
→ 投稿の目的を「伝える」から「共感される」にシフトする
・運用が事務的で、温度感が感じられない
→ 文体を“話し言葉”寄りにして、投稿者の人柄がにじむ構成に
・更新が途切れがちで印象が薄れる
→ 月間の投稿テーマをあらかじめ設定し、無理のないペースで継続する
SNS運用の投稿アイデア例(フォーマット化推奨)
・今週の“笑顔フォト”
・今日の小さなありがとう
・地域のお店紹介+入居者とのエピソード
・スタッフのひとこと日記
・“昔と今”シリーズ(昭和と令和の比較など)
・季節の手作りごはん/おやつ紹介
まとめ:“応援される施設”はSNSで生まれる関係から育つ
SNSは広告ではなく「地域と介護施設がゆるやかにつながる場」です。
単に見てもらうのではなく、「いい施設だね」「あたたかいね」と思ってもらえる関係性を築くことが、結果として見学・相談・採用すべての“入口”を広げる力になります。
応援したくなるSNS=応援したくなる施設。今こそ、伝え方の質を高めましょう。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。