Key Point
地域資源を取り入れた施設内レクリエーション企画例
ホーム成功の秘訣地域資源を取り入れた施設内レクリエーション企画例
Key Point
「地域と楽しむ」ことが、介護施設のブランドになる。
地元の魅力を取り入れたレクリエーション設計のヒントとは?

“内輪のレク”から“地域とつながる体験”へ

レクリエーションは単なる余暇活動ではなく、介護施設のホスピタリティや地域性を体現する重要なコンテンツです。
地域の人・自然・文化を取り入れたレクは、入居者にとっての楽しみとともに、「地域と共にある施設」としての印象づけにもつながります。

地域資源を活かしたレクリエーション企画アイデア

01.地元の職人・店舗とのコラボレクリエーション
・例:和菓子職人による“練り切り体験教室”/フローリストによる“生け花ミニ講座”
・「地域にこういう人がいるんだ」という知的刺激と会話のきっかけに

02.地元の自然を感じる“季節の外レクリエーション”
・例:近隣の公園で“散歩しながらの野草観察”/地域の田んぼを借りての“ミニ稲刈り体験”
・自然とふれあう体験は身体機能の維持にも効果的

03.地元学校との“共創型レクリエーション”
・例:中学生と共同で「昭和歌謡コンサート」/小学生との「昔の遊び体験会」
・世代間交流による笑顔と活力の創出、施設の地域イメージ向上にも貢献

04.商店街との連動企画
・例:「施設内出張マルシェ」開催/商店街スタンプラリー+施設ゴール設置
・地域の商店や住民との接点が自然に生まれ、“地域に開かれた施設”として認識されやすい

施設内レクリエーション実施のためのポイント

参加しやすい規模・時間設定にする(30分~1時間/5~10名単位がベスト)
“企画+運営”を職員だけで抱えず、外部パートナーと分担する
広報もセットで考える(SNS・地元紙・フリーペーパー等で実施報告)

施設内レクリエーションのよくある課題とその対処法

・「外部との調整が大変で、継続できない」
→ 地域連携専任のスタッフ配置や、外部連携テンプレートをつくり効率化

・「外出に制限がある利用者が多い」
→ 外部講師の“出張レクリエーション”や、“施設内自然体験”の演出(花壇・ベランダ菜園など)を充実させる

・「レクリエーション=遊び」と見なされ、軽視されがち
→ レクリエーションが“施設ブランディングや信頼形成につながる戦略的施策”であると職員全体に共有する

まとめ:“地域とともに楽しむ”体験が、施設に温度を与える

レクリエーションの本質は、“身体を動かすこと”よりも、“心が動くこと”。
地域と共に生まれるレクリエーション体験こそが、入居者の満足度と生きがいを高め、施設の評価と信頼を育てます。
その地域にあるからこそのレクリエーション体験が、唯一無二のブランドをつくっていくのです。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。