Key Point
オンライン採用説明会で“介護のあたたかさ”を伝える方法
ホーム成功の秘訣オンライン採用説明会で“介護のあたたかさ”を伝える方法
Key Point
伝わるのは、情報ではなく“空気感”
“あたたかい施設”を、画面越しに伝える工夫を。

“見えないあたたかさ”を、オンラインでどう伝えるか?

採用説明会や施設見学のオンライン化が進む中で、介護施設にとって大きな課題になるのが「空気感の伝え方」です。
現地であれば伝わる職員の雰囲気、入居者との関係性、施設全体の“やさしさ”。これらを、画面越しでも感じ取ってもらえるように設計できているかどうかが、オンライン説明会の成否を左右します。

本記事では、“伝わるオンライン説明会”を設計する視点と具体的な工夫を解説します。

“あたたかさ”が伝わるオンライン採用説明会の設計ポイント

01.「何を伝えるか」より「どう感じてもらうか」を設計する
・施設概要や勤務条件などの“情報提供”に加え、「どんな人が働いているか」「どんな関係があるか」にフォーカス
・採用対象者(例:学生、子育て中、未経験者など)ごとに共感ポイントを設計
・説明パートの途中に“雑談タイム”を入れるなど、“余白”のある進行も有効

02.“リアルな職場”を見せる工夫をする
・施設内の様子をライブ配信/録画動画で紹介する際は、静止画ではなく動きのあるカットで
・「笑顔で挨拶する」「食事を運ぶ」「レクでの自然なやりとり」など、“自然な関係性”が見える場面を重視
・動画にBGMやナレーションをつけすぎず、現場の“音”を活かすと臨場感が伝わる

03.スタッフが“自分の言葉で話す”パートを入れる
・「どんなきっかけで働き始めたか」「うちの施設の好きなところ」などを、役職・年代を分けて紹介
・事前に話す内容を擦り合わせておくことで、リアルさと安心感の両立が可能
・“うまく話す”よりも“その人らしい声”を届けることが共感につながる

伝え方を変えることで得られる効果

「ここで働いてみたい」と思ってもらえる率が上がる
→ 求人票やパンフレットでは伝えきれない“雰囲気”や“関係性”が志望動機に

採用ミスマッチが減る
→ 実際の様子を見せることで、「思っていたのと違う」と感じるリスクを減らせる

家族・地域・行政にも施設の姿勢を伝えられる
→ 採用用途だけでなく、広報・連携説明にも活用できる“伝える素材”として資産化

オンライン採用説明会のよくある課題と改善ヒント

・「画面越しだと魅力が伝わらない気がする」
→ カメラ目線よりも、会話する相手を見るような自然体の撮影で雰囲気を演出

・「動画編集ができる人がいない」
→ スマホ+無料編集アプリで十分。1分程度の“スナップ動画”を複数本用意する形式もおすすめ

・「説明会の参加者が少ない/反応が薄い」
→ 短時間(30分以内)+事前送付資料+参加者との対話重視の構成で“濃い参加体験”に変える

まとめ:“介護のあたたかさ”は、伝え方次第で届く

オンライン採用説明会は、ただの“代替手段”ではありません。
“施設の姿勢”“職員の人柄”“ケアの温度”を、映像と言葉で丁寧に伝えるチャンスでもあります。
「この雰囲気なら安心」「この人たちと働いてみたい」──そんな感覚を育てられる発信こそが、採用にも広報にもつながる“ブランディング”です。
今こそ、“あたたかさを伝えるオンライン採用設計”を始めてみましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。