Key Point
なぜ今、医療機関に“パンフレットの再定義”が求められているのか
ホーム成功の秘訣なぜ今、医療機関に“パンフレットの再定義”が求められているのか
Key Point
“パンフレットだから伝わること”が、確かにある
パンフレットは、信頼と空気感を届ける“ツール”

「パンフレットはもう古い」という考え方が、機会損失になっていませんか?

医療の現場でも、Webサイト、SNS、LINE公式アカウント、電子カルテ連携ツール……
あらゆる広報・連携がデジタルで行われるようになりました。
もちろんそれは、非常に効率的で、伝達力の高い選択です。
しかし、デジタルが進化するほどに“パンフレットの価値”もまた、再評価されはじめています。
本記事では、「なぜ今こそパンフレットの再定義が必要なのか」を、医療ブランディングの観点から紐解きます。

今、パンフレットを“再定義”すべき3つの理由

01.“触れる安心感”が、患者の緊張をほどく
・Webでは得られない、“質感”や“手に持つ距離感”が生む安心感
・パンフレットだからこそ「ゆっくり読める」「人に見せやすい」「あとから振り返れる」
・高齢者・家族・地域住民など、多様な層にとって“やさしいメディア”である

02.“言葉と空気”がセットで伝わるツール
・パンフレットは、「うちの病院はこういう想いで診療しています」という理念や姿勢を“間”と“デザイン”で表現できる媒体
・静かなトーン/温かい写真/余白の使い方が、見る人の印象を左右する
“理屈”ではなく“感じる信頼”を伝えることができる

o3.“選ばれる理由”を他院と差別化できる
・デジタル情報が飽和する中、「しっかり作られた紙のパンフレット」は強い印象を残す
・スタッフ紹介、地域とのつながり、患者との対話エピソードなど、自院ならではの“らしさ”が伝えやすい
・複数の病院・クリニックを検討する患者や家族にとって、パンフレットで“比べやすい”=選ばれやすくなる

医療機関が“パンフレット”を見直すべきタイミングとは?

開院/リニューアル時
→ コンセプトや診療方針の伝達手段として最適。開院案内に留まらず“らしさ”を伝える初期設計を

診療内容や体制に変化があったとき
→ 新しい診療科、外来の再編、医師の交代などを“丁寧に伝える”媒体として有効

WebやSNSだけでは届かない層がいると感じたとき
→ 地域の高齢者、医療リテラシーの低い層などに対して、パンフレットの安心感が武器になる

パンフレット制作のよくある課題と改善のヒント

・「パンフレットは古い、という院内の空気がある」
→ “パンフレットでしかできないこと”を整理した上で、目的とターゲットを明確に提案する
→ 「スタッフ紹介動画のQR付きパンフ」など、紙×デジタルの“ハイブリッド設計”も有効

・「制作コストに見合う効果があるか不安」
→ 単なる広報物ではなく、患者対応・採用・地域連携まで活用範囲を広げた設計で“資産化”する

・「すでにパンフレットはあるが、使いにくい」
→ 「誰に・何を・どう伝えるためのツールか?」を再定義し、使われ方の導線から見直す

まとめ:デジタル時代だからこそ、“の体温”が信頼をつなぐ

医療機関の信頼は、知識や設備だけでは伝わりません。
「どんな人が」「どんな想いで」診療しているかを、やさしく丁寧に伝える手段が求められています。
パンフレットは、その“信頼の入口”であり、“らしさのかけら”を届けるツール。
今こそ、パンフレットの価値を再定義し、医療の伝え方に活かしていきましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。