Key Point
初診案内・健診パンフレットは“手順+気遣い”のバランス設計を
ホーム成功の秘訣初診案内・健診パンフレットは“手順+気遣い”のバランス設計を
Key Point
流れがわかるパンフレットは、不安をほどく案内役
初診や健診こそ、“やさしく導くパンフレット”が求められる

初めて来る人にとって、“知らない”は不安のかたまり

初診や健診の場面で渡されるパンフレットは、患者にとって“情報の地図”のような存在です。
しかし、手順を並べるだけでは、患者の不安や緊張は解消されません。
大切なのは、「どうすればいいか」だけでなく、「どう配慮されているか」が伝わること。

本記事では、初診・健診パンフレットを“説明書”ではなく、“やさしい案内役”として機能させるための設計ポイントを解説します。

“安心感を生む案内パンフレット”の設計ポイント

01.「まず何をすればいいか」を図で示す
・来院から帰宅までの流れは、文字より“図解やイラスト”で一目でわかるようにする
・例:「受付 → 問診票記入 → 診察 → 会計 → 薬局案内」などを簡潔に並べる
・不安を感じがちな「待ち時間の目安」「服装や持ち物」も、アイコンやイラストで可視化

02.読み手の“気持ち”に寄り添ったトーンで構成する
・「ご不安な点は、お気軽にスタッフへお声かけください」
・「初めての受診でご不明な点が多いかと思います」
・こうした“声かけのような一文”を添えることで、安心感が格段にアップする

03.健診パンフレットは“制度の説明”ではなく“受ける人のための設計”に
・「どういう健診なのか」よりも、「この健診を受けると、どんな安心が得られるか」にフォーカス
・対象年齢、料金、受診方法の説明は簡潔に/強調したい部分は色や囲みで明示

初診・健診パンフレットのおすすめ構成例

・表紙:やさしいトーンの写真+「はじめて受診される方へ」の大きな見出し
・1P:ごあいさつ(「初診を迎える方の気持ちに寄り添います」など)
・2P:当日の流れ(図解フロー+よくある質問)
・3P:持ち物・注意点・アクセス(アイコンで整理)
・4P:スタッフ紹介/“ご安心ください”の一文
・5P(健診の場合):健診内容・対象者・料金・予約方法

パンフレット制作のよくある課題と改善のヒント

・「流れは書いてあるのに、わかりづらいと言われる」
図と文章の併用/フローごとに番号と見出しをつけると、読み手の導線が整う

・「説明ばかりで、冷たい印象になってしまう」
“声かけのような語り口”を意識したコピーを間に差し込むだけで印象が変わる

・「制度的な説明が多く、読み飛ばされがち」
読者目線のQ&A形式に再構成し、“自分ごと化”を促すと読まれやすくなる

まとめ:“案内”と“気づかい”が両立して、初診の不安はやわらぐ

パンフレットは単なる手順書ではありません。
とくに初診や健診の場面では、“はじめての不安”に寄り添いながら、安心して次の行動へ導くことが求められます。
「こうしてください」だけではなく、「大丈夫ですよ」と伝える気づかい。
その積み重ねが、“信頼される医療の第一歩”を後押しするパンフレットを生み出します。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。