Key Point
パンフレットを“Webと連動”させてリーチを広げる方法
ホーム成功の秘訣パンフレットを“Webと連動”させてリーチを広げる方法
Key Point
“パンフレットでつながり、Webで育てる”がこれからの基本
パンフレットに“次のアクション”を組み込むだけで、反応は変わる

パンフレットは“終点”ではなく、“つながる起点”になる

パンフレットを読んでもらうだけでは、行動につながらない。
これは多くの医療機関が抱える課題です。
その原因のひとつが、「読んだあとどうすればいいか」が示されていないこと。
今の時代のパンフレットは、“WebやSNSにつなげていく設計”が不可欠です。

パンフレットで信頼を築き、Webで関係を深める――そんな連動の仕組みをつくることで、広報の効果は大きく変わります。

パンフレット×Web連動のメリット

・“リアルの接点”を“継続する関係性”に変えられる
・診察前後に必要な情報を適切に届けやすくなる
・患者・家族・地域との距離がぐっと縮まる
・パンフレットだけでは難しい「行動喚起(予約・問い合わせ・動画視聴など)」が可能に

パンフレットに組み込むべきWeb導線の具体例

01.LINE公式アカウント
・パンフレットにQRコードを掲載し、「登録すると…」のメリットを明記
・例:「診療時間変更のお知らせが届きます」「予約やご相談もスムーズに」など
・登録を促す言葉は“ふんわりやさしく”が効果的(例:「ぜひつながってください」)

02.Web予約ページ
・QRコード+「予約はこちら」ボタン風にデザインするとわかりやすい
・手順の簡潔な説明(スマホで2分/操作ガイドあり)を入れると安心される

03.医院紹介動画(YouTube等)
・「〇〇医院ってどんなところ?」を伝える1分動画は強い信頼形成ツールに
・パンフレットに「動画でご紹介しています」+URL・QRコードを掲載

04.専門ページ・コラム記事へのリンク
・「この症状に心当たりがある方へ」「もっと詳しく知りたい方はこちら」など、Web上の“情報の続き”へ誘導
・パンフレットでは要点に絞り、詳細はWebで読める設計が理想的

Web連動を生かすための“見せ方の工夫”

・QRコードだけ載せるのではなく、“なぜそこへ行ってほしいのか”をセットで説明
・視線の集まりやすいページ下部/吹き出し/アイコンなどを活用
・「読んで終わり」でなく「つながる一歩」を導く一言が鍵
 → 例:「もっと安心して来院していただくために、LINEでサポートを始めました」

パンフレット制作のよくある課題と改善のヒント

・「QRを載せているけど反応がない」
→ 利用のメリットが書かれていない/QRコードが目立っていない/読み込んだ先が“ただのHPトップ”になっていないかをチェック

・「Webは別チームなので連携が難しい」
→ パンフレットとWebは「伝える相手」が同じ=“広報のひとつながり”として設計すべき。まずは小さな記事連動から始めるのが◎

・「患者がスマホに慣れていない」
→ 若い家族層や紹介先の医療職など、“読むのは患者本人だけじゃない”という視点を持つことが大切

まとめ:“パンフレット+Web”で広がる医療の伝わり方

パンフレットの役割は、“対面の入口”をつくること。
Webの役割は、その関係性を“育てていく”こと。
どちらか一方では足りません。
これからの医療広報は、「パンフレットで信頼をつくり、Webでつながりを深める」時代へ。

ひとつのパンフレットから始まる関係性を、次のステージへ導いていきましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。