Key Point
“採用にも効くパンフレット”の考え方|未来の仲間にも届く設計に
ホーム成功の秘訣“採用にも効くパンフレット”の考え方|未来の仲間にも届く設計に
Key Point
この職場で働きたい――その気持ちもパンフレットで育つ
“患者向けパンフレット”が“採用広報”にもなる設計とは

「ここで働いてみたい」と思わせるパンフレットには、理由がある

採用パンフレット=求人チラシではありません。
むしろ、ふだんの医院紹介パンフレットの中に“働く人の姿”や“職場の空気”がにじんでいることこそが、採用効果に直結します。
今の求職者は、条件よりも“人間関係”や“文化”を重視する傾向にあります。

本記事では、患者向けパンフレットを“未来の仲間にも届くツール”として活かす視点を紹介します。

“採用にも効くパンフレット”の設計ポイント

01.「どんなスタッフが、どんな想いで働いているか」を見せる
・名前・顔写真・一言コメントのあるスタッフ紹介は、“働くイメージ”を自然に伝える採用ツールにもなる
・キャリア年数や職種の多様さを伝えると、「自分も馴染めそう」と感じやすくなる
・「うちの雰囲気がわかるように」を意識した設計が◎

02.医院の“文化”や“姿勢”がにじむコンテンツを入れる
・「スタッフの声」「働く人が大切にしていること」「ミーティングの様子」などを紹介
・特に価値観が見える内容(例:「チーム医療を大切に」「子育て世代が多い職場」など)は、共感採用の後押しになる

03.「誰に読まれてもいい」デザインとトーンにする
・患者・地域・連携先・求職者――すべての読み手が安心感を持てるよう、“やさしいデザイン+あたたかいトーン”を維持
・採用専用のパンフレットでなくても、“働く場面が自然に見える”だけで十分効果的

患者向けパンフレットを“採用広報”にもつなげる構成例

・表紙:笑顔のスタッフ写真+「この町とともに歩むクリニックです」などのコピー
・1P:診療理念・医療方針(誰と、どんな想いで医療に向き合っているか)
・2P:診療案内・対象とする患者像(スタッフのコメントを交えると◎)
・3P:スタッフ紹介(写真+コメント+趣味や大切にしている言葉など)
・4P:院内の雰囲気・取り組み(勉強会・育児支援制度・年間行事など)
・5P:地域活動・患者との関わり紹介
・6P:採用情報・見学案内・Web連携・SNS情報など

パンフレット制作のよくある課題と改善のヒント

・「採用広報が“求人票”だけで終わっている」
→ パンフレットの中に“働く空気”を見せることで、条件以上に「合う職場かどうか」で選ばれるようになる

・「見学はあるけど応募につながらない」
→ パンフレットを使って“一歩手前の関係性”を築く場面(学校訪問/連携先配布など)を意図的に設計する

・「職員の写真を掲載するのが難しい」
→ 似顔絵・名前入りイラスト・後ろ姿・コメントボードなど、“人柄を伝える代替手段”を工夫する

まとめ:“この職場、いいな”と思われる医院は、パンフレットでもそう思わせている

採用に強い医療機関は、ふだんの発信すべてが“採用広報”になっているものです。
パンフレットに込めた姿勢や言葉が、そのまま“未来の仲間”の目にも届く時代。
「ここで働いてみたい」と思われるような、人と想いがにじむパンフレット設計を、患者にも、そして採用候補者にも届けていきましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。