Key Point
初診・健診向け“必要なことだけ”を伝えるミニリーフレット構成
ホーム成功の秘訣初診・健診向け“必要なことだけ”を伝えるミニリーフレット構成
Key Point
“最初に渡すリーフレット”こそ、わかりやすさがすべて。
初診・健診の紙面設計は“迷わせない”が最優先

“全部説明する”より、“迷わせない”設計を。

初診や健康診断の受付で渡されるリーフレット。
実は患者にとって、これが医院の“第一印象”になることも少なくありません。
しかし、項目が多すぎたり文字がぎっしりだったりすると、読む前から「難しそう」と敬遠されてしまうことも。
本記事では、初診・健診時に“必要なことだけを簡潔に”伝えるミニリーフレット構成の工夫を紹介します。

“短く、やさしく、必要十分”を満たす3つの視点

01.情報は3〜5項目に絞る
・「何をするか」「何を持ってくるか」「どんな流れか」
→ これだけがわかればOK。“読まれなくても伝わる”設計が理想

02.「読む順番」を設計する(上からZ型)
・上から下へ→左から右へと自然に視線が流れる配置
・番号・矢印・枠囲みを使って“迷わず読むための視覚設計”を取り入れる

03.専門用語は使わない・長文は避ける
・×「問診票をご記入のうえ、受診前にご提出ください」
・○「診察の前に、アンケートにご記入をお願いします」
→ “誰にでも伝わる言葉”で、“行動”を促す構成を

構成例|A4三つ折りリーフレット or A5チラシ

▢表紙
・タイトル:初めて受診される方へ
・コピー:このリーフレットにそって進めば、安心です
・ビジュアル:やわらかなイラスト or スタッフの笑顔写真

▢中面(3ブロック)
・① ご来院前にご確認ください
 → 持ち物(保険証・紹介状・お薬手帳など)
・② 当日の流れ(番号+簡易イラスト)
 → 受付 → 問診 → 検査 → 医師の診察 → 会計
・③ よくあるご質問
 → 所要時間/服薬中の注意/同伴者の有無などをQ&Aで簡潔に

▢裏面
・診療時間・休診日・アクセス・Web予約QRなど
・「不明点はスタッフに気軽にお声がけください」の一文を忘れずに

実用ポイント|初診リーフレット設計 チェックリスト

・文字サイズは12pt以上(高齢者にも読みやすく)
・「〜してください」ではなく「〜していただけると助かります」などやわらかい語調
・重要箇所は色分け or 囲みで視認性アップ
・スマホで予約・問診できる場合はQR+“一言説明”を添える
・表紙で「これは私に必要なリーフレットだ」とわかるタイトルに

リーフレット制作時よくある課題と改善のヒント

・大事な情報を詰め込みすぎて読まれない
→ “初診のリーフレット”はフルコースでなくていい。後で説明できる内容は別紙に分けるとストレス軽減

・読んでも次に何をすればいいかわからない
→ 「まずはこの順にご確認ください」と“行動順序”が明確な見出しを設ける

・健診と外来の内容が混ざっている
→ 初診/健診/再診/検査説明などは用途別リーフレットを分けるのが基本。目的ごとに最小構成を目指す

まとめ:“来院のハードル”を下げるリーフレットが、第一印象を変える

初診・健診リーフレットは、「この医院はわかりやすい」「安心して進める」と思ってもらえるかどうかの大切な接点です。
内容はシンプルでいい。むしろ、“シンプルに伝える力”が、患者の信頼につながります。

“読まれた”よりも、“迷わなかった”と言ってもらえるリーフレットを。
そんな想いで、最初に渡すリーフレットを設計していきましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。