Key Point
採用説明会・職場見学時に渡す“求職者向け”リーフレット活用術
ホーム成功の秘訣採用説明会・職場見学時に渡す“求職者向け”リーフレット活用術
Key Point
“仕事の情報”だけでなく、“職場の空気”を伝えるリーフレットに
見学や説明会でのリーフレットが、志望動機になる。

“条件”より“雰囲気”に惹かれて応募する時代

医療・介護業界の採用活動では、給与や待遇だけでは決め手になりにくいと言われています。
実際には「ここなら自分らしく働けそう」「雰囲気がよかった」が、応募理由の上位に上がることが多いのです。

だからこそ、説明会や見学時に渡すリーフレットは、“情報資料”ではなく、“その場の印象を持ち帰るツール”として設計するべきです。

スタッフ志望者向けリーフレットに必要な3つの要素

01.“理念や人柄”を伝えるページ構成
・理念やビジョンを、スタッフの声とセットで紹介すると説得力が増す
・例:「〇〇という言葉に共感して入職しました」など、“共感の連鎖”を生む表現が効果的

02.“一緒に働くイメージ”が描けるビジュアル
・現場スタッフの写真(業務中・笑顔・交流シーン)をふんだんに使う
・仕事内容だけでなく、日常の空気感が伝わる構成にすると「自分もここにいるかも」と思ってもらえる

03.“選ばれる理由”を第三者視点で語る
・求職者の「どうせ良いことしか書いてないんでしょ」を越えるには、“働いている人の生の声”が鍵
・座談会形式/ミニインタビュー/1日の流れ紹介などが有効

構成例|A4三つ折り or A5見開きリーフレット

▢表紙
・タイトル:〇〇医院で働くということ
・写真:スタッフの集合写真や自然な笑顔の一瞬
・コピー:“誰かのため”が、“自分らしく働く”につながる職場です

▢中面1〜3(展開部)
・① 私たちの理念(+院長のメッセージ)
・② 現場スタッフの声・1日の仕事の流れ(イラスト付き)
・③ 福利厚生・教育体制・キャリアパスの紹介(図解・Q&A形式)

▢裏面
・採用担当者の連絡先/見学申込方法(QR・LINE)/採用SNS案内
・「ちょっと気になる、からでも大歓迎」のひと言が親しみやすさを演出

言葉の選び方で印象は変わる|おすすめの“語りかけ”例

・一緒に働く仲間を探しています
→ 一緒に成長していける仲間を、ゆっくり探しています。

・ご応募お待ちしています
→ まずは“どんな場所かな?”と見に来ていただけるとうれしいです。

・福利厚生あり
→ 安心して長く働ける制度を、みんなでつくってきました。

“表面的な制度紹介”より、“職場の温度感”が伝わる言葉選びを意識

リーフレットのよくある課題と改善のヒント

・パンフレットが堅すぎて“説明資料感”が強い
→ 応募動機につながるのは、“リアルな雰囲気”と“人の言葉”。構成に“共感の余白”を入れる

・見学後に応募につながらない
→ 帰宅後に「いいかも」と思い出してもらうための“持ち帰れる好印象”を紙に込めることが重要

・伝えたい情報が多すぎて読まれない
→ 制度や詳細はWebや説明会で伝えると割り切り、“興味を引くリーフレット”に情報をしぼる

まとめ:志望動機を“言葉と空気感”で支えるリーフレットを

採用リーフレットの目的は、“条件を伝える”ことではなく、“この場所に惹かれる気持ち”をつくることです。
その場の印象を、やさしく・あたたかく・リアルに伝えるリーフレットは、応募者の背中をそっと押してくれます。

採用の第一歩は、共感から。
見学や説明会のあとも、「また思い出してもらえるリーフレット」を手渡しましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。