Key Point
専門職向け説明会で機能する“キャリア視点”の情報整理術
ホーム成功の秘訣専門職向け説明会で機能する“キャリア視点”の情報整理術
Key Point
“ここで積める経験”が、志望の決め手になる
経験と成長の見通しを伝えることが、採用の鍵に

“仕事内容の説明”だけでは、専門職の心は動かない

医療現場の専門職にとって、職場選びの最大の関心事は「ここでどんな経験ができるか」「自分のキャリアにどうつながるか」です。
そのため、採用説明会で渡すリーフレットでは、日々の業務紹介だけでなく、“成長の見通し”が描ける構成が求められます。

本記事では、看護師・リハビリ・薬剤師・栄養士などの専門職向けに効果的なキャリア視点の情報整理術を紹介します。

キャリア志向の専門職に届くリーフレット構成|3つの工夫

01.“職種別に経験できること”を明示する
・例1:回復期リハでのチーム介入経験が積めます
・例2:栄養ケア計画の立案からカンファ参加まで関われます
“自分が関与できる範囲”を具体的に書くことで、現場のリアリティが伝わる

02.“キャリアモデル”をストーリーで見せる
・例:「入職3年で管理栄養士からリーダーへ」
・スタッフのインタビューや1日の流れではなく、“数年後の自分”が描けるキャリアパス紹介が響く

03.“学びと連携の仕組み”を見える化する
・例:「週1の職種別勉強会/院内ラウンドの同行体制/eラーニング導入」など
→ 成長できる・相談できる環境があることは、専門職にとって重要な選定軸

構成例|A4二つ折り or A5冊子風リーフレット(専門職向け)

▢表紙
・タイトル:〇〇で描く“あなたの専門キャリア”
・写真:職種ごとのスタッフが活躍する様子/チームで働く風景
・コピー:学び、現場で活かし、成長する。ここにはその循環があります。

▢中面1〜2
・① 職種別紹介(看護師・PT・OT・ST・管理栄養士など)
 → 各職種でできること・求める視点・特徴を1職種1ブロックで明記
・② キャリアストーリー紹介(若手→中堅への成長例)
 → 「なぜここを選び、どんな経験をして、今どう思っているか」までを語らせると説得力◎

▢裏面
・研修制度・キャリア支援(eラーニング/資格取得サポート/外部研修の実績など)
・見学・応募窓口(LINE・QRコード・専用フォームなど)
・「〇〇職向け見学も歓迎!」など個別誘導を加えると行動導線が強化される

専門職採用リーフレットに盛り込みたい項目チェック

・ 「業務の広さ・深さ」が見える構成になっているか
・働く職種ごとの“学べること”が明記されているか
・中長期のキャリアイメージが描ける内容か
・他職種との連携の様子が伝わるか(写真・コメント・実例など)
・“現場での成長”が働く魅力として浮き上がっているか

リーフレットのよくある課題と改善ヒント

・他院との違いが伝わらない
→ “業務紹介”だけでは差別化にならない。“経験できること”+“成長の実感”にフォーカスすると魅力が明確になる

・リーフレットが一般職と同じ内容になってしまっている
→ 専門職の視点では、“働きやすさ”より“働きがい”が重要。職種別の紙面構成が効果的

・配布はしているが、応募につながっていない
→ 見学・相談導線が弱い場合が多い。「次にどうすればいいか」を明記した導線の可視化を忘れずに

まとめ:“ここで働く意味”が伝わるリーフレットが、専門職採用の鍵になる

専門職に届くリーフレットとは、ただの採用条件一覧ではありません。
「ここで働けば、こんな経験ができる」「ここなら成長できそう」と思える構成が、志望動機に直結します。

“キャリアの未来図”が描けるリーフレット。
それは、あなたの組織が専門職から選ばれる理由になります。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。