Key Point
“院内設置”だけで伝わる待合リーフレットの工夫
ホーム成功の秘訣“院内設置”だけで伝わる待合リーフレットの工夫
Key Point
“ただ置くだけ”を、“伝わる入口”に変える。
待合にあるリーフレットで、医院の魅力が伝わる設計を。

“置いてあるのに読まれていない”を変える工夫

受付カウンターや待合の棚に並んだリーフレット。
一見して充実しているように見えても、実際はほとんど手に取られていない、読まれていないことも多いのが実情です。

その原因は、
・自分に関係なさそう
・読むのが面倒そう
・見た目が“安っぽい”

などの印象にあります。
つまり、内容の問題ではなく、“入口のつくり方”の問題なのです。

“読まれる待合リーフレット”に変える3つのポイント

01.“タイトル=自分ごと”になる言葉にする
・例:その疲れ、もしかして“低栄養”かも?
・花粉症じゃない“くしゃみ”もあるんです
→ 医学的な表現ではなく、“日常語”で違和感に気づかせるタイトルが効果的

02.“全部読まなくてもわかる”構成にする
・見出し+1行まとめ/アイコン活用/Q&A型など
→ 待合室では「ながら読み」が前提。拾い読みでも伝わる設計が必要

03.“見た目で伝える”デザインを意識する
・写真やイラスト・図解を大胆に使い、“読む”より“見る”が優先される構成
・文字を詰め込まず、“余白で語る紙面”にする

構成例|A4三つ折り or 1枚リーフレット(待合設置用)

▢表紙
・タイトル:“なんとなく不調”のまま、放っておいていませんか?
・一言コピー:ちょっとした変化も、健康のサインかもしれません
・写真:やさしい表情の人物・医師との相談風景など

▢中面
・① よくある症状とその背景(例:疲れ・眠気・むくみ)
・② 生活習慣のセルフチェック(簡単なチェックリスト)
・③ 気になったときは、こんな相談ができます
 → 栄養相談/生活指導/血液検査/LINE予約など

▢裏面
・Q&Aコーナー(例:「検査って痛い?」「どこまで相談できるの?」)
・医院の診療案内・QRコード・スタッフ紹介
・「お気軽にご相談ください」と明記

ちょっとした工夫で“読まれるリーフレット”にするには?

・棚ではなく“カフェ風”の小物入れなどに入れて設置
・表紙を「立てて見せる」だけで目に留まる率が倍増
・コピーは“静かに呼びかける調子”が◎(例:「最近、よく眠れていますか?」)

よくある課題と改善ヒント

・目立たせるために“派手に”して逆効果
→ 医療機関らしさは“安心感と品のある落ち着き”にある。あえて静かなデザインが信頼を得る

・読ませようとして文字が多すぎる
→ 紙面の役割を“きっかけづくり”と割り切る。“相談への入り口”になれば成功

・スタッフが声かけしないと取ってもらえない
→ デザインとコピーで“無言の声かけ”ができると自然に手に取られる

まとめ:待合にあるリーフレット1枚で、医院の価値は伝わる

待合リーフレットは、一方的な情報発信ではなく“静かな対話”のツールです。
受診の合間にそっと目に入り、「ちょっと聞いてみようかな」と思ってもらえるリーフレット
が、信頼関係を深める第一歩になります。

“読まれるリーフレット”は、設計でつくれる。
今日からできる小さな工夫で、院内広報の質を高めていきましょう。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

東京港区のブランディングカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。