訪問看護は“サービス業”でもあり“専門職”でもある
訪問看護ステーションは、医師でも施設でもなく、患者の生活に最も近い専門職としての立場を担います。
信頼、柔軟性、迅速な対応力が求められ、単なる事務所や法人名ではなく、“スタッフの顔”そのものがブランドになるのが特徴です。
選ばれる訪問看護ステーションのブランド構成要素
01.顔が見える・信頼できるスタッフ体制
・公式ホームページやパンフレットにスタッフ写真・簡単な経歴・想いなどを掲載
・「誰が来るかわからない」不安を取り除くことがリピートにつながる
02.医療・介護関係者との連携姿勢
・連携先のケアマネやクリニックから「紹介しやすい」と思ってもらえる関係性を構築
・連絡の早さ、情報共有の丁寧さ、報告書のわかりやすさなどが評価の分かれ目
03.“利用者家族の不安に強い”ブランドポジション
・例:「はじめての訪問看護、何もわからない方へ」など、初心者にやさしい姿勢を明文化
・安心感の伝わる言葉・説明・初回対応がリピートと紹介につながる
04.地域密着の情報発信
・ホームページで「地域の暮らしを支える看護師の日常」などスタッフブログを発信
・SNSでの活動報告やチームの雰囲気紹介が“温かさ”を可視化する
訪問看護ブランディングのよくある失敗例と改善策
・サービス提供は良くても“存在を知られていない”
・事業所名と実際の看護内容・チームの姿勢が一致していない
・ホームページやパンフレットなど紹介資料に“温度”がないため、選ばれる理由になっていない
→機能だけでなく“信頼される空気”を届ける工夫が欠かせません。
まとめ:訪問看護のブランディングは“関係性の質”に表れる
訪問看護のブランドは、広告ではなく「紹介したいと思われるかどうか」で決まります。
事業所としての強みだけでなく、スタッフの思い・行動・地域への姿勢こそが最大の差別化要素。
“誰が来てくれるのか”“どんな気持ちで支えてくれるのか”を伝えきることが、選ばれるブランディングの本質です。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。