「情報が届かない」=「存在していない」と思われる時代
いくら良い施設でも、その存在が地域住民に届いていなければ、“選ばれる機会”すら生まれません。
特に高齢者やその家族が“手にとって読める媒体”として信頼するのが、地域新聞やフリーペーパーです。
SNSとは異なる信頼性と親しみをもつこれらメディアをどう活用するかが、“じぶんごと化”広報のカギとなります。
フリーペーパー・地域紙を活用した広報の効果
01.地域に密着した信頼感ある情報として読まれる
・SNSのような流し読みではなく、「紙面でじっくり読まれる」ことで印象に残りやすい
・施設紹介が“地域ニュース”として自然に浸透する
02.介護検討層の“家族”にも届く
・高齢の親を持つ40〜60代が読者層であることが多く、介護のタイミングと合致しやすい
・「この前、新聞で見かけたあの施設」から入居相談につながるケースも
03.“地域とのつながり”を自然にアピールできる
・イベント情報や地域活動レポートなど、広報活動そのものが「地域貢献の証明」に
・読者が「うちの近くで頑張ってる施設」と感じやすくなる
読まれる記事コンテンツの工夫ポイント
・「お知らせ」より「ストーリー」を意識する
例:「職員さんが地域の保育園と交流して感じたこと」「ある入居者の100歳の誕生日レポート」など
・写真+会話形式の構成で読みやすく
見出し→写真→吹き出し風コメント→本編 など、“対話感”を持たせることで親しみが増す
・施設の理念を「日常の場面」から伝える
「うちはこんなに丁寧です」と言うのではなく、「こんなふうに毎日声をかけている」という具体エピソードで伝える
実際に掲載を依頼する流れ(例)
01.地元フリーペーパーの編集部へ連絡(HPまたは電話)
02.イベント開催や新サービス紹介など、取材・掲載テーマを提案
03.編集部が興味を持てば取材・写真撮影・記事化へ
04.継続的な連携・寄稿などの関係性を築く
まとめ:読まれる広報は、“共感できる物語”を届けている
地域メディアは単なる告知手段ではなく、「地域の一員として、この施設がどう関わっているか」を伝える信頼メディアです。
見学や相談の“きっかけ”をつくる第一歩として、フリーペーパーは今も有効な選択肢。
紙だからこそ、丁寧に届く。親しみある発信が、施設のブランド価値をゆっくりと育ててくれます。
この記事の監修
ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。
東京港区のブランディングカンパニー
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。