Key Point
耳鼻咽喉科・小児科での“親子に届くリーフレット”のつくり方
ホーム成功の秘訣耳鼻咽喉科・小児科での“親子に届くリーフレット”のつくり方
Key Point
親も子も「ここなら安心」と思えるリーフレットに
“読むだけで安心できるリーフレット”が、来院へのハードルを下げる

“親の不安”と“子どもの緊張”に寄り添うリーフレット設計を

小児科や耳鼻咽喉科の外来においては、患者は「子ども」ですが、実際に紙を読むのは保護者です。
そしてその保護者も、「ここは大丈夫かな」「うちの子でも安心して診てもらえるかな」と、大なり小なりの不安を抱えています。

そんな親子に向けたリーフレットには、安心感・やさしさ・親しみやすさを同時に届ける設計が求められます。

“親子に届くリーフレット”に欠かせない3つの要素

01.親の「大丈夫かな?」に先回りする構成
・例:「こんなとき、ご相談ください」チェックリスト
・「熱がなくても受診していいの?」「耳掃除って必要?」など保護者が迷いやすいポイントをQ&A化すると安心されやすい

02.“子ども対応”が見えるビジュアルと文言
・スタッフの笑顔写真/ぬいぐるみ/キッズスペースの様子など、“やさしそう”が伝わる素材
・文中にも「お子さまの様子に合わせてゆっくり対応します」「泣いてしまっても大丈夫です」などの心くばりワードを添えると好印象に

03.“親が子どもに伝えやすい”紙面設計
・「先生がこんなふうに見てくれるよ」「終わったらごほうびシールがあるよ」など、親が子どもに読み聞かせることを想定した構成
・“やさしいトーン”と“イラスト多め”のデザインがポイント

構成例|三つ折りリーフレット(小児科・耳鼻科)

▢表紙(1面)
・タイトル:「初めてでも安心|〇〇耳鼻科の受診ガイド」
・イラスト:親子のイラスト/スタッフのやさしい似顔絵
・コピー:「泣いても大丈夫。ゆっくり見させていただきます。」

▢中面1〜3(展開面)
・① よくあるお悩みQ&A(鼻水/咳/耳だれ/熱が続く…など)
・② 診療の流れ(受付〜診察〜処置〜会計)+イラストで紹介
・③ キッズスペース紹介/先生のコメント/持ち物ガイ

▢裏面
・診療時間/Web予約案内/LINE登録QR
・「お子さまの受診に慣れたスタッフが対応いたします」の一文を

リーフレット制作のよくある課題と改善ヒント

・「子どもが怖がって来たがらない」
→ リーフで“医院の雰囲気を伝える”ことで、初診前の心理的ハードルを下げる
→ “見た目がやさしいリーフレット”をつくるだけで親も子も安心感が違う

・「親が迷って、受診のタイミングを逃してしまう」
→ 「この症状が続いたら相談ください」といった“行動の目安”を明記することで、迷わず行動しやすくなる

・「説明が長くなってしまい、診察が進みにくい」
→ リーフレットで「受診前に共有できる情報」を届けておくと、診察がスムーズに進み、双方の安心にもつながる

まとめ:“子どもが来ても大丈夫”を、リーフレットで伝えておくことが安心への一歩

耳鼻科・小児科の広報紙は、「情報」よりも「安心」や「やさしさ」が主役です。
ほんの1枚のリーフレットでも、「ここなら行ってみよう」「この先生に診てもらおう」と思える理由をつくることができます。

“親の気持ち”に寄り添うリーフレットは、結果として“子どもの笑顔”を引き出す広報紙にもなるのです。

この記事の監修

ブランディング・ディレクター 豊田 善久
1979年生まれ、東京都出身。学校卒業後、印刷会社で現場を経験。広告代理店勤務を経てブランディング会社であるパドルデザインカンパニー勤務。病院、クリニック、介護施設、訪問サービスなど、医療・介護業界のホームページ制作やパンフレット、リーフレット、動画制作などに多数携わる。あらゆる業種・業界への企画提案経験をもとにお役立ち情報を発信しています。

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パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の13件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。